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「交通事故の後遺障害と賠償金|1,500万円の提示が約5,500万円になるまで」

賠償金1,500万円では納得できなかった|交通事故で後遺障害が残った私の選択

交通事故の相手方の保険会社から、私に提示された賠償額だった。

その数字を見たとき、私は納得できなかった。

事故で骨盤や大腿骨を骨折し、大きな手術を受け、長いリハビリを続けた。それでも身体は元には戻らなかった。

仕事にも影響が残った。

私は事故後、自分でも賠償について調べ、専門家にも相談していた。手元の資料を使って計算した金額は、提示された約1,500万円の倍以上だった。

それから交渉を重ね、最終的に自賠責保険からの分を含めて約5,500万円という結果になった。

今回は、そこに至るまでに私が経験したことを書いておきたい。

元の身体には戻れない。それでも治療を続けた

事故によって、私の骨盤や大腿骨、股関節は大きな損傷を受けた。

手術を受け、リハビリを続け、退院後も治療を重ねた。

しかし、膝や股関節の動きには制限が残った。

日常生活だけでなく、施術の仕事を続けるうえでも、事故前との違いを感じていた。

治療を続けることと、身体が完全に元へ戻ることは同じではなかった。

そして、事故から約1年6か月後、私は症状固定を迎えた。

後遺障害9級から8級へ。何が変わったのか

後遺障害の認定も、簡単に終わったわけではなかった。

交通事故の後遺障害等級は、当初9級だった。

その後、再検査で脚長差が認定され、8級になった。

なお、私が取得した身体障害者手帳は4級である。これは交通事故の賠償で用いられる後遺障害等級とは別の制度だ。

身体に残った障害を、どのように検査し、記録し、評価してもらうのか。

私にとって、後遺障害の認定は、単に数字を決める話ではなかった。

これからも付き合っていく身体の状態を、正しく評価してもらうための問題だった。

保険会社の提示を待たず、弁護士に依頼した

ここは、順番を間違えずに伝えたい。

私は、約1,500万円という提示を見てから慌てて弁護士を探したわけではない。

弁護士と正式に契約したのは、症状固定になる直前だった。

それ以前にも、交通事故を専門に扱う行政書士へ相談していた。

治療や保険会社との関係について話を聞き、医師を変える判断もした。

再手術の後には、紹介された県外の病院まで、高速道路を使って約1時間半かけて通った。

自分の身体がどうなるのか。

後遺障害がどう評価されるのか。

賠償はどうなるのか。

私は、その時々で調べ、人に相談し、自分なりに判断を重ねていた。

「ふざけてる、こんなの!」届いた賠償額は1,500万円

症状固定の後、保険会社から賠償額の提示が届いた。

約1,500万円。

私はその金額を見て、こう思った。

「ふざけてる、こんなの!」

それが正直な反応だった。

ただ、金額が少ないから腹を立てたというだけではない。

私は自分でも資料を調べ、賠償額を計算していた。

その数字と、保険会社の提示額には大きな隔たりがあった。

少なくとも、私が考えていた金額の半分にも届いていなかった。

このまま示談に応じることはできない。

必要なら裁判になっても構わない。

そう考えた。

裁判になっても構わない。でも早く終わらせたかった

私は保険会社と争い続けたかったわけではない。

事故から、すでに長い時間が過ぎていた。

手術、リハビリ、仕事への復帰、生活の立て直し。

その間も、事故の問題は終わらなかった。

だから、本当は早く終わらせたかった。

しかし、自分が納得できない金額で終わらせることもできなかった。

裁判も辞さないという覚悟はあった。

それでも、相手方が十分に検討したうえで納得できる金額を示してくれるなら、示談で終わらせたい。

それが当時の私の考えだった。

妻と聞いた最終結果。約5,500万円という数字

最終的な賠償の結果は、妻と一緒に弁護士事務所で聞いた。

保険会社との交渉による金額は約5,000万円。

自賠責保険からの分を合わせると、およそ5,500万円となった。

最初に提示された約1,500万円とは、大きく異なる結果だった。

妻は安堵していた。

しかし、私自身は、その数字を聞いて単純に喜んだわけではなかった。

私の中にあったのは、

「こんなもんか」

そして、

「ようやく終わることができる」

という気持ちだった。

5,500万円を受け取っても、取り戻せないものがある

約5,500万円という金額だけを見れば、大きなお金だと思う人もいるだろう。

しかし、私にとっては、事故によって失ったものに対する賠償だった。

事故に遭わなければ、受け取ることのなかったお金である。

そして、その代わりに、身体には障害が残った。

膝や股関節の動きは事故前とは違う。

仕事への影響もある。

これから先も、その身体で生きていかなければならない。

賠償交渉が終わったからといって、事故の影響まで消えるわけではなかった。

私が最初の賠償額を受け入れなかった理由

私は、この経験を「弁護士に依頼すれば賠償金が増える」という成功談として伝えたいわけではない。

事故の状況も、怪我の程度も、後遺障害の認定も、人によって違う。

私と同じ金額になる保証などない。

ただ、私自身は、最初の提示額をそのまま受け入れなかった。

その前から情報を集め、専門家に相談し、自分でも計算していた。

そして、納得できる形で事故の賠償問題を終わらせようとした。

もし今、交通事故の後遺障害や賠償について悩んでいる人がいるなら、私の経験が、自分の状況を調べ、必要な専門家に相談するきっかけになればと思う。

賠償金が決まったことと、人生が元に戻ることは違う。

私にとって、賠償交渉の終わりは、事故後の人生を生きていくための、ひとつの区切りだった。


※この記事は、私自身の交通事故体験を記録したものです。個別の事故に対する法律上の助言や賠償額の保証ではありません。

※金額は当時の本人記録に基づく概数です。最終額の約5,500万円には自賠責保険からの分を含みます。

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