障がい者グループホームでの経営者が持つ支援への想いとは・・?

障がい者支援

利用者さんの1日の流れを調べれば作業所に行ってホームにはいないと言う事はわかりますがその辺りは本当でしょうか?実際はどのように過ごされているのかわからないですよね。職員がそばにずっといないといけないのか?昼食はどうするのか?勝手に出ていかないか?カギはかけることは出来るのか?など考えたら眠れなくなってしまうますね。たった2棟ですが満床にした僕がどのように対応しているのか少しお話ししますのでよければ参考にしてみてください。

このように思っている方に読んで欲しいです。
  • 日中のサービスは土日もやっているよね・・・?

  • 障がい者グループホームって夜間だけのサービスのはずだよね・・・?

  • 日中のサービスの時にはホームに利用者さんはいないよね・・・?

日中に利用者さんが受けるサービスとは?

利用者さんは障害を持っているとはいえ当然ご飯を食べなければなりません。服も着なければいけませんし、欲しいものもあります。家族ですべて賄っているわけではないので働かなければいけません。障害の程度が相当重ければ別ですが、障害をお持ちの皆さんは好きなものを食べたいですし働きたいんです。だから希望のある方の障害の程度である程度カテゴリーが分かれている就労支援事業所に行かれる方が多いです。僕たちはその希望どうり働ける様に毎日のルーティーンを崩さないようにするのが大きな支援目標になります。でも多くの人々と同じで365日働けるわけではないので当然休まなければなりません。僕たちはどうでしょう。休む時には家で休みますよね。利用者さんも同じで多くの就労支援事業所は土日祝はお休みです。僕たちは家で休む時には家族が居てなくても一人でも過ごす事が出来ますしお母さんもしくは奥さん(自分)で食事を準備してくれます。もちろん取り立ててお金が必要ではないですよね。でも一人で過ごす事が難しい障害をお持ちの利用者さんも多いです。行政は障がい者グループホームを利用者さんの家という立場でとらえるようにと思わせてきます。だから土日祝はそのような利用者さんを支援するならだれかホームにいて当然と考えているので基本土日祝の日中の人件費は無償です。もし寮の大家さんとかシェアハウスを運営する意識ならちょっと今後はついていけない気分になると思いますので気にしておいた方がいいかもと思いますよ。

利用者さんはサービスを受けたいと思っているのでしょうか?

障がい者グループホームを立ち上げたときと今現在を比べたときに何が僕の中で大きく変わっているかと言われると自己満足的な思いがなくなっているところも大きく変わっていると思います。「社会貢献ですよ」とか「利用者さんに感謝されます。」とか「最強のソーシャルビジネスに関われる。」など今までギスギスした世の中を渡ってきたサラリーマンや想いを抱えた人たち、収入を増やさないといけない思いを抱えた善良ですばらしい人たちにとっては最高の事業だと思います。そういった方(あえて僕もと言わせてください。)たちはこう思っていませんか?「困っている方に手を貸すことで成立する障がい者グループホームは最高だ」「世の中に貢献しようと思っている僕の事を利用者さんも含めて誰も邪険にするはずがない」コンサルもそのように思わせてくると思います。でもハッキリ言って大間違いでした。僕の実感ですが障害をお持ちの方々ははっきり言って誰も障がい者グループホームに入りたいと思っていません。日中支援事業所にも行きたくありません。行くところが無く仕方がなくたまたまあなたのホームに来ているのです。なぜならホームも作業所と言われる仕事場も訓練することが前提だからです。誰でも朝から晩まで毎日毎日訓練することが前提のところには行くのをためらいますよね。いくら障害を持っているからと言ってあなたがすごく支援(自分勝手にかまう事)しますと言っても決めるのは自分の頭で考えることのできる、たまたま障害を持ってしまった人間だからです。犬や猫や愛玩動物ではありません。「たまたま障害を持っている、いやもしかして周囲の人は私の事を障害を持っていると勘違いしているのではないか?」と思っている人間だからです。だから夜間にそばにいていればとか関係なく何を支援すればよいか基本的な事を考えておかないとしんどいと思いますよ。

利用者さんは困っている人たちです。基本的に。

障がい者グループホーム経営を頑張ろうと思っている方もこのブログを見ておられる皆さんも体調が悪くなって仕事や会社、学校などを休まれた経験を持っていると思います。当然ですよね。障がいを持っているなど関係なく体調が悪くなれば経営者であろうが世話人であろうが支援員であろうが人間だれしもそうだと思います。休む場合は家が基本ですよね。利用者さんもそうで日中作業所で体調が悪くなってホームに帰ってきて体を休めるのです。障害をお持ちの方はその頻度が多いだけなので日中に作業所に行ってようが行ってなかろうがホームにはいつでも帰ってきて何か問題があるのですかというのが行政の立場なのです。行政は日中に基本的に障がい者グループホームに支援員はいなくて良いですとは言いません。いたほうがいいですとも言いません。施設基準があるだけで考えるのは経営者ですというのが行政の立場だというのが僕の実感です。体調が悪くなった利用者さんをホームの職員がもしかすると迎えに行かなければならない状況もあると思います。だから日中にホームに利用者さんがいないと思うのは基本思い違いで支援の範囲に限りがあると思っている方は少し気にされたほうが良いと思いますよ。

まとめ

  • 利用者さんの特性を見極めなければ支援の体制は変更を余儀なくされる。

  • コンサルさんの言われる支援はすべてではないです。

  • どのような方を受け入れるかは経営責任者が考えるべき。

  • 経営責任者はすべてのリスクを考慮すべきと思います。
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