障がい者グループホーム開業研修の際、行政に申請しなければいけないのはわかりますが、行政とは市役所の事?だったら障害福祉課かな?違うのはわかるが実際はどこに行けばよいのか?私自身はコンサルタントのいうことがすべてとは思っていませんでしたので(信用していなかった)安全策で対応しました。開業してから5年目、2棟満床にした僕の体験を少し書いてみたいと思います。
- なんであちこちの役所に行くのだろう?
- いまいち役所の業務範囲がわからない。
- どのタイミングで役所に行かないといけないのか?
障がい者グループホームを開設するためには様々な指定申請書類があり人員配置基準・設備基準を満たす必要があります。その提出先は開設しようとする事業所の場所がある都道府県が多いと思います。地域によってはある程度の数の市町村が集まってできている広域行政が提出先の場合があります。指定申請を提出する前に事前協議をする必要があり、事前協議をする前に設備基準を満たす物件を見つけなければなりません。設備基準を満たしているか確認に行くのは都道府県の建築指導課に行かなければならない場合もあります。行政関係で言えば消防本部、もしかすると法務局にも行く場合もあります。ワンストップという言葉がありますがそうなると楽ですよね。それに加えて利用者さんになる方の事は実施主体がある市区町村役所に行って確認することになります。公的機関に行くことには必然的に慣れていくと思いますが最初僕は緊張したのを覚えています。
今思うと障害福祉サービスはかなりのメニューがあって手厚く見守られている印象を受けます。福祉は介護、保育、障害をまとめてられて各担当部署が行政にはあるようです。指定申請関係の管理監督部署が都道府県にあって指定申請などはそこへ行かないといけません。コンサルタントからは研修通りに進めていけば大丈夫ですと言われていましたがややこしいですね。他のところにも書きましたが、僕は本申請関係は行政書士にお願いしましたので指定申請関係書類などの大事な部分はお金と引き換えにスルー出来ました。でもある程度はコンサルタントの言う通りに進めました。向こう見ずな僕は障がい者グループホーム開設の時期を最短で考えていたし本業もやっていたので必死になってついていきました。逆に言うと周りに目を配らずに目の前の事しかやっていなかったので良いのか悪いのかは別にして目標を達成できて良かったと思います。
コンサルタントの研修では明確な開業時期の目標を持ちましょうと勧められました。他にも個数や達成時期もそして売上目標なども明確に目標としてそれぞれ立てたと思います。僕もできるだけ早くと思い研修終了後2か月から3か月で開業することができました。今思うとそこまで焦る必要はなかったなと思いました。コンサルタントからも障害をお持ちの方は多くおられますがすぐにはホームに入ってきませんよと言われました。僕はその時に早く開業すればすぐに入居するはずと思っていました。コンサルタントは現状で障がい者グループホームが全く足りていないと営業する必要もないと思わせるほど前面に出していたので先行者有利な状況と思っていました。結果は開業後3か月は職員は雇用するも全く引き合いの話はなく、体験も一人づつでその後1年後にようやく満床になりました。その間は銀行口座からお金が消えていくのを指をくわえて見ていました。コンサルタントの言うように脇目を振らずに開業まで駆け抜けた方がよいと思う反面、監督行政からは開業して指定認可が下りてから広告活動をして下さいとの指導があるので早ければよいとは一概には言えないなと思いました。
- 障がい者グループホームの指定申請は都道府県です。
- 行政(都道府県)だけではなくこれからも市町村も併せていかないといけないので顔を売るためにはコミュニケーションは必須です。
- 開業は目標ではなくただのスタートにすぎません。