「やってみたい!これならやる価値があるかも・・・!!!」/障がい者グループホーム経営

分かれ道

人生をかけるつもりで新たな世界へ飛び出してみようと思ったものの、コンサルタントの話はどこか腑に落ちない。何か引っかかるが言葉にならない。知らない世界の事は知ってから修正するとしてまずはやってみよう!と思っていませんか?そんな方は少しだけお時間をください。僕も振り返ってみると早4年、4人満床の少人数グループホームを2棟満床にしたからこそ見えてくる景色を持つ僕と一緒に整理してみましょう。

このように思っている方へ
  • 餅は餅屋、ここはコンサルタントの言うようにやってみよう。
  • まずはネットで確認、関係者や公的な機関で確認してから。
  • よしっ、親族や家族に相談してからTRYしてみよう!

コンサルタントは信用して大丈夫なのか?

実はコンサルタントの多くは開業までが多くの仕事内容の大きな部分を占めていると僕はおもいます。僕はこのカテゴリーの仕事があると知ったのは信用していたメンターのメルマガがきっかけでした。プレセミナーで「僕の探していたものはこれだ!」と思っていました。当然コンサルタントにいろいろと質問攻めで何を質問して良いかもわからないまま、走り出していたのを思い出します。そこから最低ラインの100万円以上の研修費をどうにか捻出して3か月必死に頭に叩き込もうと僕なりに必死についていきました。僕が行った大阪のセミナールームには毎回少なくとも50人以上で皆、一生懸命だったと思います。その時からもそうですが、セミナー講師からはあまり「ストン」と腑に落ちた回答は少なかったと思います。当然ですよね。だって経験していないですから。質問に重みがない質問ばかりしていたような気がします。例えば「和室が多い賃貸住宅は人気がないですか?」「2階にもトイレが必要ですか?」などが多かったような気がします。でもその時はとても重要な事と思っていました。その時はコンサルタントはちゃんと答えてくれました。でも答えてくれていた講師は今はほとんど質問しません。なぜなら、僕がしっかりと経験し辛い事を質問しても答えられない。もしくはやめてしまっていないことからです。障害福祉サービス(障がい者グループホーム経営)は本当に深くて広い世界で知れば知るほど、すべてにあまり精通している人は本当に少なく、関わるほどに僕がしっかり関係機関や行政、利用者さんと向き合わないと成立しないと思っているからです。コンサルタントから得られる部分はそこまで多くないと思っているのでコンサルタントを信用すれば大丈夫とか胡散臭いから信用できないと言っていること自体があまり意味をなさないように思えます。僕は最初コンサルタントを信用しすぎるとやばいと思い、地元の障害福祉サービスに特化した行政書士に申請関係はお願いしました。無駄に出費しているとは思ったものの、何かと相談できる人(ある意味少し甘える所が出来た。)や障害福祉全般で詳しい方に知り合えたという事で結果はよかったと思います。コンサルタントには何か聞いても最後は自分で調べて行動した結果は自己責任が前提です。僕が聞いた事や類似の出来事で解決事例を調べてはくれない事を分かっておきましょう。

情報収集してからではしり込みしてしまう?

僕は決断は早かったものの、どこから手を付けてよいかわかりませんでした。コンサルタントから言われるがままに研修があった週は不動産屋に足を運んで地域の現状を探ったり、ネットで物件情報を探っていました。コンサルタント以外で僕が自主的に探ってみたのは、僕が狙いをつけた地域(市単位)で障がい者グループホームが何件あるのか、または障がい者の推計人数と思われる方々が何人ほどおられるのか程度でした。でも今思うとその程度ぐらいで済ましてよかったと思います。その時の僕の頭の中では、「障がい者グループホーム経営って何て世の為、人の為になるのだろう!」や「これこそ僕にできる社会貢献だ!」とか「それでいて収益や売上も立つなんてなんと良い事業何だろう。」と真剣に思っていました。なので、開業さえすれば誰も反対はしないだろうし、異を唱える人はおかしいと思っていました。なので、実際に同業他社や関係企業にリサーチしていたら「そんな世界だったのか?コンサルに騙されてるかも。」や「俺には無理や、絶対にできるわけがない。諦めよう。」となって尻込みしていたと思います。なぜなら、サービスを受ける当事者の皆さん達(障がい者と言われる方々)の多くが開業すればすぐに入居するわけではないからです。そんなことにすら気づけなかった僕に腹が立つ思いです。この辺りはまた別の機会を設けたいと思います。ですので真剣に何が何でもやってみたいと思っておられる方はあまり業界の事を知らないといけないとか、すべてを網羅してからと思うあまり、チャレンジする機会を僕のなくしてしまう恐れもあると思います。意外と何とかなると思うと何とかしてしまうものだと思います。

家族は開業を望んではいません。

家族に相談してから始める事業ほどうまくいかなくなると家族の反対があったからだと家族のせいにして諦めてしまう。僕はそう思い込んでいました。だから障がい者グループホーム経営でもやると決めたら家族に賛同はしてもらわずとも突き進んで結果をみせるべきと以前は思っていました。どのような起業や独立、転職でもそうだと思いますが、いろいろな理由で思い至った経緯は本人にしかわかりません。僕自身も御多分に漏れず、現状のいろいろな点に合点がいかずにいろいろなチャンスを取りに行っていました。主に投資(株投資、NISA)、アフィリエイトブログ運営、賃貸住宅経営、暗号資産など怪しいものに至っては宝くじ投資(これは当然無理です。)ちょっとかじっては「やっぱり、俺には無理だ」と言って諦めていました。でも、家族は父親の収入が厳しいとは感づいていたと思います。嫁に至ってはもっと思っていたと思います。収入が少ないと言っては言い争いが絶えず、嫁さんにはチラシポスティングで頑張ってもらっていました。その時分は僕もいっぱしの父親なら子供には心配をかけることなく、威厳のある父親として接してもらうのが父親の役目だと当たり前に考えていました。だからこそ、チャンスがあれば取りに行く。「僕が息苦しいと感じるなら、僕の周りの空間を自分の手で押し広げる行動を取る。」それこそが自分のメンタリティーであり、子供にとって僕の人生の教えになると思っています。ただ、嫁にとっては全くの不必要な物であり、自分勝手な考えだと思っていたと思います。その事が嫁と僕との考えの一番違う事であり、口喧嘩の底辺に会ったところだと思います。もしかすると皆さんもそのような思いはなかったでしょうか?僕の思い上がった考えに何をするのも反対する嫁に僕はうんざりし、「なぜ、この思いが分からないのか?家族の為にこんなに考えてる。実際に行動を起こすのはいつも僕だ。」と思っていましたが、この障がい者グループホーム経営(どのような起業でもそうですが)で本当に必要なのは、家族の協力だという事を気づいたのは意外と早く来ました。そうです、僕は思っていたほど何でもできるわけでもなく非常に精神的に打たれ弱かったのです。今まで建築現場監督として現場を切り盛りしたりタフな値引き交渉やクレーム処理を乗り越え会社経営にまで口出ししたり、38歳ぐらいで別世界に転職するために専門学校に入学し、資格取得後は開業するなど荒波を乗り越えてきたからこそなんでもできると言う自負はもろくも崩れ去りました。家族の協力が必要と思えた出来事は別の機会でご紹介したいと思います。幸い嫁はコミュニケーション能力が本当に高く腹を割って協力をお願いした結果、会社にとっては無くてはならない立場で頑張っていただき、僕は家族の為に仕事の合間に家事を頑張っています。子供たちも仕事の事で言い争う嫁と僕の立場を理解して今では協力してくれています。一概に家族は父親だけ/母親だけの独立開業を望んではいないと思いますが、本当に望んでいないのは独りよがりで勝手で思い上がった独立開業/起業だと思います。本当に望めば家族は協力してくれると思いますよ。実はそうでないとこの事業は長続きすることなく投下した資金はすべて無駄になると僕はそう思いますよ。

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