障がい者とひとくくりで言われていますが実際にはどのような方がいるのか?イメージとしては雰囲気はつかめているがいまいちよくわからない?認知症高齢者と大きく大差がないのではないか?このような思いを持っている方が多いのではないでしょうか。障害福祉サービスとして現在カテゴライズされているグループホームでの入居対象を取り上げてお伝えしたいと思います。
- 身体の不自由な方が多いのでしょ?
- 精神障がいの方々には怖いイメージがあるんだけれど。
- 今よく言われる発達障害も障がい者なの?
一般に障害をお持ちの方でよく思い浮かぶ方とは身体の不自由な方のイメージが多いと思いますが障がい者グループホームで対象とされる方には主に4つあります。「身体障害、知的障害、精神障害、難病」になります。このうち一般の2階建て住宅を基本とするホームでは賃貸がメインなので難病、身体障害などは必要な専用設備や段差等の関係で入居される方がいないわけではないですが少ないと思います。ただ身体介助する方がいないと言っているわけではなく、知的障害、精神障害にも身体介助が必要な方がおられます。介助が多いか少ないかは受け入れにはあまり関係しないと思いますが共同生活なので他の利用者さんとの関係性に重きを置いて考えるようにしています。ホームの経営環境の選択によっては重度障がい者だけをメインに考えておられるホームもあります。職員ができるお世話する内容については入居を希望される方に必要な支援によって決まってきます。僕のホームでは多くが相談対応や声掛け支援で身体介助が必要な方はご本人や家族様と相談の上で必要以上の支援はあまりしません。なぜなら、本人の成長の妨げになり将来の目標が達成されにくい為です。そう考えると認知症対応グループホームには成長というキーワードはあまり思い浮かばないですよね。その部分で大きな違いが高齢者対応(認知症など)で違ってきますね。
僕は高齢者施設にも機能訓練指導員として関わっています。だからどうという事はありませんが、~障害だからとか認知症だから大丈夫ということはありません。皆それぞれの特性に合った困った事はあります。だからこそ家庭では過ごせずに施設が必要となったと思います。僕が関わった障害をお持ちの利用者さんは注意は必要ですが世間を騒がせる事件であるようないきなりガソリンをまくとか切り付けてくるなどの行為は全くと言っていいほどありません。むしろ障害をお持ちの方を遠ざけるような対応や特別待遇していますといった行為が当人を困惑させる要因となっていると思います。そのあたりは別のところでお話ししたいと思います。僕の関わった精神障害をお持ちの方はおとなしくて本人の行為を妨げなければしっかりと成長していただけますよ。
障害福祉サービスを使う上で必ず持っていなければならないものがあります。それは「障害福祉サービス受給者証」と言われるものです。これは先ほど述べた各種障害を持つ方を行政が認定する障がい者手帳と言われるものとは異なり障がい者グループホームも併せた各種サービスを受けるべき方と行政が認定された方が所持されています。〇〇障害と認定された方の中で知的障害だけが低年齢時からの特性としてしか認められていないようです。ダウン症などの要因を除くとして知的障害は他の障害カテゴリーと違って因果関係ではなく状態で認定されているようです。どちらかというとお世話できる支援には中高年でも児童を相手にしているような特性が目立ちます。最近ピックアップされている児童虐待には知的障害が密接に絡んでいるようです。それは子供はもちろん親御さんにも当てはまります。その中には発達障害も大きくかかわってきていて、大人の発達障害が見過ごされていると思います。そうなってくると精神障害は環境がもたらした心の病気と言って分けるのではなく、精神も知的も併せ持った方や児童虐待がもたらした発達遅延や学習障害などイメージとしては濃く、深く交じり合った障害特性があると思っておかないといけません。単純にしものお世話をすればとか、子供と一緒だから遊んであげればや相談に付き合ってあげればといいのだろうと浅く考えたりコンサルタントの説明通りにすれば雇用する方たちにも方針をしっかりと説明できると思ってこの事業に取り組むと大変な事があると思っておいた方がいいと思います。